私は地方から東京に出て、ようやくの思いで仕事を見つけて働いています。

といっても、間もなく30歳というのに、依然としてアルバイト生活です。

実家の両親にはアルバイトだということができず、正社員だと嘘をついています。

そんな折、祖父が亡くなったとの連絡を受け、急きょ、実家に帰る必要が生じました。

実は、この3年ほど実家に帰っていません。

というのは、帰省費用を払うお金の余裕がなかったためです。

両親には忙しいからと言い訳していました。

ですが、祖父が亡くなったとなれば、言い訳も聞きません。

往復の新幹線代は30,000円にも上ります。

黒のスーツもないので、安いものを買ったとしても15,000円程度は必要でしょう。

夕方の新幹線で帰るにあたり、そのための費用工面としてカードローンを申し込んでみることにしました。

急ぎだったので、駅近くにある自動契約機を利用します。

年収は160万円ほどなので、あまり大きな金額で借りられなかったら困ると思い、10万円で申し込みました。

アルバイトではありますが、勤続年数は長いので、継続性は認めてもらえそうです。

必要事項を入力し運転免許証を提示して、待つこと、40分ほどだったでしょうか。

審査の結果が出て、10万円の希望が通りました。

自動契約機からカードが発行されたので、それを使って隣に設置されたATMで、とりあえず、70,000円借りました。

そのお金で急いでスーツを買い、新幹線のチケットを取って、無事に葬儀に参列することができたのです。